さんぱつ


みなさまお疲れ様です

 

わたしは子供の頃

散髪、床屋というのが苦手で苦手で仕方ありませんでした

 

椅子から動けぬまま

見知らぬ大人に頭をいじくりまわされる

わしゃわしゃとシャンプーされるのも苦手でしたね…

 

それでも髪というやつは伸びてくるもので

折をみて我が母は

 

「ほら、早く行っておいで!」

と、わたしの尻を叩いたものです

 

しぶしぶ床屋に赴くわたし…

 

ただ母は

そんな日の夜は決まって

わたしの大好きなコロッケを作ってくれました

 

丸ごと茹でたたくさんのジャガイモを

熱いうちにと、皮むきに苦戦しながら

 

そしてたくさんのコロッケが揚がると

 

頭のサッパリしたわたしは

それを何個も何個もたくさん食べました

ソースもつけず夢中で頬ばりました

 

 

もう何十年も前の話しになりましたね

お母さん、いつまでもお元気で